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2000年06月30日 - イタリアで世界最大規模の風力発電所が完成
 トーメンは2000年6月、イタリアで単一風力発電所としては世界最大規模の風力発電所の建設を完了させました。トーメンはイタリアの風力発電開発会社と組み、現地にイタリアンヴェントパワーコーポレーション(IVPC)を設立しており、以前からIPP事業の実績を積んでいます。この風力発電所は、イタリア南部ナポリ近郊のカンパーニア州からプーリア州の2州にまたがる丘陵地帯に建設され、総発電容量は170メガワット(17万キロワット)、デンマークのヴェスタス社製600キロワットの風力発電プラントを282基設置、総事業費は約275億円で、85%(230億円)を欧州の銀行のプロジェクトファイナンスの組成に成功しました。今回完成した風力発電所で発電される電力は、イタリア最大の電力会社であるエネル社に全量供給されます。本案件においては、総額20億円の送電線の建設工事が必要となりましたが、エネル社がその2/3を、IVPCがその1/3を負担しました。

 イタリアでは、1987年に国民投票により原子力発電所をすべて停止させており、石油依存度が従来から高いため、風力発電等の再生可能エネルギーの開発に大幅なインセンティブを与える優遇価格制度を通じ、クリーンエネルギーの普及を図っています。さらに、電力自由化に関する欧州連合(EU)の指導を受け、 1999年4月に条例(通称ベルサニ条例)を施行していますが、同条例によれば、 1999年4月1日以降操業を開始した発電所の発電する電力について、2002年より年間100ギガワットを超過する部分の最低2%を再生可能エネルギーによる発電により供給しなければならないことを定めています (当初は2%ですが、京都会議議定書に対応するため順次引き上げられることが予想されます)。

 EUでは、2010年をめどに非化石燃料をベースとした再生可能エネルギーによる発電を全発電量の12%にまで高める目標を採択しており、現時点で再生可能エネルギーのうちほとんど唯一実用化に至っている風力発電のニーズはますます高まることが予想されます。

 トーメンは、欧州において既に英国・スペイン等での風力発電開発・運営に実績を有し、現在開発・建設・操業中のスペイン北西部における欧州最大規模の風力発電 (総発電容量約525メガワット)に加え、今回のイタリアでの風力発電事業の完成を足がかりとして、欧州における最大の風力発電事業者を目指しています。